
(左)伊藤 泰司 氏 (中)本間 陽一 氏 (右)菅野 直也 氏
ベトナム工場の稼働当初の人数は、十数人。予算も限られる中、パラマウントベッドの社内では「Excelによる管理で充分ではないか」という意見もあった。だが、導入を主導したシステム統括部も、工場側も「いずれシステムを入れることになるのなら、最初から入れるべき」と主張した。途中から導入することの大変さに加えて、属人化の弊害が予想されたからだ。「将来を見据え、生産管理を見える化するために、最初からシステムの導入を考えました」。こう話すのは、グローバルエンジニアリング本部(当時は国際事業本部グローバル推進部)の菅野直也氏だ。
このような経緯から、「在庫、調達、生産に関する基本機能があり、海外でも使え、価格の安い製品」という条件を満たす製品を探すことになった。インターネットで様々な会社の生産管理システムを調べ、候補に残ったのはエグゼクスと別の会社の製品の2つだった。価格、機能、ベトナム語対応の3点はもちろん、工場の所在地とほど近いホーチミン市にシステムエグゼベトナムがあったことも決め手となり、エグゼクスの導入を決めた。加えて、導入時はそれほど重視していなかったものの、後々便利さを実感することになったのがクラウド対応だった。